2019年12月28日土曜日

パパママつくって! かわいい段ボール家具

 段ボールを使って子どものおもちゃ、家具の作り方を解説した本。
 実用性のある家具から、すべり台のようなものまで、大型で段ボールを何枚も貼り合わせて作る、じょうぶなものが紹介されている。
 縮尺された設計図もあるので、材料となる段ボールとボンド、カッターなどの道具があれば、すぐに制作可能。
 ただ、強度を出すために、段ボールを何枚も貼り合わせ、それを図面通りにカッターで切り出すのは、多少手間ひまがかかる。

著者 石倉ヒロユキ
発行年 2006/12
ISBN 4-14-187673-9

2019年12月25日水曜日

未来のおとなへ語る わたしが正義について語るなら

 子どもに対して、著者がそれぞれのテーマで語るシリーズの一冊。
 正義についての著者の考えを、自身の生い立ち、アンパンマンを生みだすまで、アンパンにこめた思いなどといっしょに語っている。
 著者の考える正義と、アンパンに込められた思いが感じられる。
 子ども向けに制作されているので、文字や行間も大きく、ルビも多いので読みやすい本。

著者 やなせ たかし
ISBN 978-4-591-11245-8
発行年 2009/12

わたしが正義について語るなら ポプラ新書版
ISBN 978-4-591-13735-2
発行年 2013-11

2019年12月21日土曜日

パパママつくって! 遊べる学べる段ボールおもちゃ

 大人が子どもに作る段ボールのおもちゃが紹介されている。
 段ボールについての解説、入手方法、制作するときにケガをしないための注意点にもふれている。
 作り方はかんたんだが、デザインを考えるには少しセンスが必要。

著者 石倉ヒロユキ
発行年 2009/11
ISBN 978-4-14-187051-7

2019年12月18日水曜日

大切な人

 著者は、女優として活躍したのち俳優の仲代達矢と結婚。隆巴のペンネームで脚本を執筆、仲代達矢とともに無名塾を主催などされていた。
 この本は、著者が1996年に亡くなる直前まで執筆されていたエッセーで、愛情あるご家族との思い出を中心に、1931年生まれの著者が大戦中に経験したことや感じたこと、東京での空襲や、疎開先広島県呉での原爆体験などについてもつづられています。

著者 宮崎恭子
ISBN 4-06-208395-7
発行年 1996-9

2019年12月14日土曜日

コルチャック先生のいのちの言葉 子どもを愛するあなたへ

 コルチャックの「子どもを愛するには」と「子どもの権利の尊重」から引用し、ポーランド語の原典を英訳し、それを和訳したもの。
 英訳本は、「A VOICE FOR THE CHILD The Inspirational Words of Janusz Korczak」1999年発行。
 コルチャックの子どもに関する言葉をまとめたもので、後半には、コルチャックについての解説も。
 短い言葉の中に、子ども、子育てに対するコルチャックの視点、考え方が垣間見える本。

著者 ヤヌシュ・コルチャック
編 サンドラ・ジョウゼフ
訳 津崎哲雄
発行年 2001/12
ISBN 4-7503-1512-5

2019年12月11日水曜日

シェア 〈共有〉からビジネスを生みだす新戦略 (原題:What's Mine Is Yours)

 大量生産、大量消費という今の世界に限界や疑問を感じた人たちが、もっとサスティナブル(持続可能)な別の方法はないのだろうか、と考えたときにたどり着いたひとつの考え方が「共有」だと述べている本。
 物の貸し借りや交換、ちょっとした困り事の相談や助け合いなど、かつて地域のコミュニティで小規模に行われていたことを、インターネットを利用した新たな形に変化させ、ビジネスとしても成功した事例を多数紹介しながら、今後の世界のあり方を示している。
 サスティナブル(持続可能)な世界を目指す人々とインターネットがつながり、世界が少しずつ変わっていく様子を知ることのできる一冊。

 著者 レイチェル・ボッツマン/ルー・ロジャース
 訳者 関美和
 監修・解説 小林弘人
 ISBN 978-4-14-081454-3
発行年 2010-12

2019年12月7日土曜日

コルチャック物語 子どもたちの王様

 米国の女性ジャーナリストによる、ヤヌシュ・コルチャックの伝記。
悲劇の聖人としてだけではなく、ひとりの人間としてのコルチャックの姿を、幼少期から死にいたるまで語っている。
 現存する資料が少ないと思われる中で、コルチャックについてかなり詳しく調べて書かれていると思う。
 ただ、二段組み約400ページにもおよび、彼の最後が悲劇的であるため、最後まで読み続けるには、何かしらの目的か根気が必要。
 原書は「The King of Children」1988年発行。

著者 ベティ・J・リフトン
訳者 武田尚子
発行年 1991
ISBN 4-377-20892-6

2019年12月4日水曜日

ぼくらはそれでも肉を食う 人と動物の奇妙な関係 (原題:Some We Love, Some We Hate, Some We Eat)

 人が動物と接するときの心理的矛盾を考察した本。
 著者は人類動物学(Anthroology)という新しい学問分野の第一人者。
 本書は、食べていい動物とそうでない動物、殺すことにためらいを感じる動物とそうでない動物について、「人はそれらを判断するときにどういった心理で行っているのか?なにか判断の基準になるようなものがあるのか?」という疑問に対し、 人の心理は一貫性がなく矛盾だらけである様子を、アメリカ文化を背景とするアメリカ人の姿から、客観的に考察している。 
 本書の背景は、日本人にはなじみの薄いアメリカの文化をもとにしているため、動物に接するときの人の心理だけでなく、文化の多様性についても知るきっかけにもなる一冊。
 原書の全訳ではなく、著者の了解を得て一部が削られているとのこと。 

 著者 ハロルド・ハーツォグ(Harold Herzog)
 訳者 山形浩生 守岡桜 森本正史
 ISBN 978-4-7601-3962-0
発行年 2011-6

2019年11月30日土曜日

仏典百話 新装版

 初版は1983年。
 仏典から百話選び、出典と内容を解説したもの。
 出典はくわしいが、話の説明がすこし物足りない感じがする。
 儒教的な雰囲気が感じられるものが多い。

著者 高橋勇夫
発行年 2017-10
ISBN 978-4-86249-293-7

2019年11月27日水曜日

世界の食料ムダ捨て事情 (原題 WASTE:Uncovering the Global Food Scandal)

 ロンドン生まれのジャーナリストによる、世界で毎日繰り返されている食料のムダ捨てと、食料のムダ捨てが世界に及ぼす影響を伝える本。
 ムダ捨てに関するデータはイギリスとEUが中心だが、著者自ら世界各地に赴き現地でも取材を行っている。
 自らもフリーガニズムを実践する著者が、自らの目で見たムダ捨ての実情を伝えてくれ、自分の生活を見なおすきっかけにもなる。
 食料を無駄にすることが環境破壊につながり、自らの首を絞めることに気づかせてくれる一冊。

 著者 トリストラム・スチュアート(Tristram Stuart)
 訳者 中村 友
 ISBN 978-4-14-081444-4
発行年 2010-12

2019年11月23日土曜日

はかりきれない世界の単位

 世界各地のふしぎな単位を紹介した本。
 大人向けの絵本のような本で、単位を化学的に解説するのでなはく、イラストとともにたのしく紹介した本。

著者 米澤敬
イラスト 日下明
発行年 2017-6
ISBN 978-4-422-70107-3

2019年11月20日水曜日

仏教のことば 生きる智慧

 仏典や仏教的な書籍から、仏教を身近に感じてもらえる言葉を選び出し、簡略かつわかりやすく記した本。
 見開き二ページを使ってひとつの言葉を解説していて、仏教になじみのない読者にも読みやすい本となっている。
 本の終わりには主要出典の解説も載っていて、仏教について関心をもった読者の参考になる。
 中村元は編著としてたずさわり、実際の執筆は二十一名の仏教研究者と編集部による共著。
(執筆者とそれぞれが担当したことばの詳しい情報は、最後のページに記載されている)

 ISBN 4-07-215663-9
 発行年 1995-9

2019年11月16日土曜日

SUPERサイエンス 身近に潜む危ない化学反応

 化学反応の危険性や、化学反応で起きた事件などを紹介。
 身近に潜むと銘打っているが、日常の生活に出くわしそうなことはごく少ない。

著者 齋藤勝裕
発行年 2017-3
ISBN 978-4-86354-213-6

2019年11月13日水曜日

豆腐小僧双六道中おやすみ 本朝妖怪盛衰録

 あい変わらず誰に感想されているわけでもないのに存在し続ける豆腐小僧。
 何を思ったか、飯綱使いの玄角と天狗の弟子になりたい権太のあとを追いかけ、武州から甲府へとやってまいりました。
 玄角と権太が妙な一件に関わったことで物語は進んでまいりますが、主人公であるはずの豆腐小僧は非存在であるため、物語に関係有るような無いような微妙な立場を行ったり来たり。
 滑稽達磨や化け猫の三毛姐さん、はては出会った妖怪たちまでも巻きこみながら、豆腐小僧の物語は語られてまいります。

 「怪」vol.0026~0031(2009年4月刊~2010年11月刊)に連載されたものを加筆・修正したもの。

 著者 京極夏彦
 ISBN 978-4-04-874191-0
 発行年 2011-3

豆腐小僧双六道中おやすみ (角川文庫)  ISBN 978-4-04-100920-8
 発行年 2013-7

2019年11月9日土曜日

今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい土壌の本

 土壌について、科学的に解説した本。
 土壌とは、作物にとっての土壌の有用性、土壌の養分がどのように出入りしているか解説している。
 科学的に解説しているので、外装とは違いわかりやすいとはいえない。

著者 藤原俊六郎、安西徹郎、小川吉雄、加藤哲郎
発行年 2017-6
ISBN 978-4-526-07714-2

2019年11月6日水曜日

ブッダのことば スッタニパータ

多くの仏典のなかでも、最古の物と考えられる教典「スッタニパータ」を翻訳した本。
 肥大化する以前の最初期に近い仏教の教理、ブッダの言葉が収められ、心の安らぎ(ニルヴァーナ)を求める人々に、そこに至るための方法を教えている。
 全ページ数の半分近くを註釈にさき、どのような原文から日本語訳にいたったのか、どのような当時のインド文化を考察して翻訳したのかが詳細に記述してある。
 
 訳者 中村元
 ISBN 4-00-007007-X
 発行年 1991-1

2019年11月2日土曜日

日経BPパソコンベストムック ラズパイで初めての電子工作

 2017年5月初旬時点の情報に基づいてラズペリーパイ3モデルBを中心にラズペリーパイについて解説し、 後半でラズペリーパイを使った電子工作を紹介。

執筆 福田和宏
発行年 2017-7
ISBN 978-4-8222-5900-6

2019年10月30日水曜日

捕食者なき世界 (原題 WHERE THE WILD THINGS WHERE)

 生態系の頂点に君臨するトップ・プレデター(頂点捕食者)。
 トップ・プレデターの存在は、この世界の生態系にどのような影響を及ぼしているのか。
 彼らがいなくなった世界の姿とはどのようものか。生態系を守るため研究者たちが考えた驚くべき計画とは。
 広範な取材と研究結果をもとにした、サイエンスライターによるレポート。
 この世界に対する新たな見方を得られる一冊。

 著者 ウィリアム・ソウゼンバーグ(WILLIAM STOLZENBURG) 
 訳者 野中香方子
   ISBN 978-4-16-372950-3
 発行年 2010-9

2019年10月26日土曜日

プログラミングの世界へようこそ

 コンピュータープログラミングとはどんなもので、言語の種類と特徴、プログラミングをするさいに役立つソフト、 各言語のサンプルプログラムなどが紹介されている。
 わかりやすく、プログラミングを学ぶ最初に利用できる本。

著者 尾川一行・中川聡
発行年 2016-1
ISBN 978-4-8399-5395-9

2019年10月23日水曜日

豆腐小僧双六道中ふりだし

 なんとも曖昧な存在だった妖怪豆腐小僧。
 自分が消えてしまうかもしれないとわかり、急に怖くなります。
 はてどうしたものか、と思案し、先々で出会う妖怪たちに教えをこう豆腐小僧。
 しだいに、妖怪や己とはなんぞや、ということを学んでまいります。
 小僧の消えたくない、という望みは叶いますでしょうか?

 著者 京極夏彦
 ISBN 4-06-212214-6
 発行年 2003-11

豆腐小僧双六道中ふりだし (角川文庫)
 ISBN 978-4-04-362008-1
 発行年 2010-10

2019年10月19日土曜日

ウソのような現実の大図鑑

 原書「A WORD OF IDEAS:SEE ALL THERE IS TO KNOW」
 世界各地の現実とは思えいな景色、人の営み、植物、動物、自然現象を紹介した、児童向けの図鑑。
 児童向けの図鑑なので、紹介されている項目は多いが、解説文は少なめ。

著者 アンドレア・ミルズ
監訳 増田まもる
訳 瀧下哉代
発行年 2016-7
ISBN 978-4-487-80974-5

2019年10月16日水曜日

ICO―霧の城―

 宮部みゆきによるゲームソフト「ICO」のノベライズ作品。
 頭に角を持ち、生贄にされる宿命を持つ少年イコと、イコが生贄として捧げられた霧の城で出会った少女ヨルダの物語。
 なぜイコは生贄にならなければいけないのか? ヨルダは一体何者なのか?
 ふたりが手を取り合った瞬間から、止まっていた時が動き出し、真実がしだいに明らかになっていく。
 愛ゆえに起きてしまった悲劇が、永い時を経た今、愛によって解放される。

 生贄として捧げられる前のイコ、過去のヨルダなど、ゲームでは描かれていない部分が描かれ、もう一つの「ICO」といった作品になっている。

 著者 宮部みゆき 
 ISBN 4-06-212441-6
 発行年 2004-6

Ico 霧の城 講談社ノベルス版
 ISBN 978-4-06-182558-1
 発行年 2008-6

ICO(上) 霧の城 講談社文庫版
 ISBN 978-4-06-276809-2
 発行年 2010-11

ICO(下) 霧の城 講談社文庫版
 ISBN 4-06-212441-6
 発行年 2010-11

2019年10月12日土曜日

世界の廃墟

 世界各地の廃墟を紹介した本。
 かんたんな解説文と、数点の写真で紹介されている。
 子細はほかで調べる必要がある本だが、知るきっかけにはなる。

監修、解説、本文 佐藤健寿
発行年 2015-2
ISBN 978-4-86410-392-3
 

2019年10月8日火曜日

コア新書019 文学としてのドラゴンクエスト 日本とドラクエの30年史

 ドラゴンクエストを文学として見てみると、どのように見えるか、堀井雄二の考えを探りつつ、村上春樹と対比したり、 色々な文献をもとに探っていく本。
 文学としても考えられると褒めているわけでもなく、ドラゴンクエストの魅力を語っているようにも思えず、 ドラゴンクエストを文学として扱ってなにを語ろうとしているのか、最後まで曖昧でよくわからなかった。

著者 さやわか
発行年 2016-12
ISBN 978-4-86436-946-6