あい変わらず誰に感想されているわけでもないのに存在し続ける豆腐小僧。
何を思ったか、飯綱使いの玄角と天狗の弟子になりたい権太のあとを追いかけ、武州から甲府へとやってまいりました。
玄角と権太が妙な一件に関わったことで物語は進んでまいりますが、主人公であるはずの豆腐小僧は非存在であるため、物語に関係有るような無いような微妙な立場を行ったり来たり。
滑稽達磨や化け猫の三毛姐さん、はては出会った妖怪たちまでも巻きこみながら、豆腐小僧の物語は語られてまいります。
「怪」vol.0026~0031(2009年4月刊~2010年11月刊)に連載されたものを加筆・修正したもの。
著者 京極夏彦
ISBN 978-4-04-874191-0
発行年 2011-3
豆腐小僧双六道中おやすみ (角川文庫)
ISBN 978-4-04-100920-8
発行年 2013-7