米国の女性ジャーナリストによる、ヤヌシュ・コルチャックの伝記。
悲劇の聖人としてだけではなく、ひとりの人間としてのコルチャックの姿を、幼少期から死にいたるまで語っている。
現存する資料が少ないと思われる中で、コルチャックについてかなり詳しく調べて書かれていると思う。
ただ、二段組み約400ページにもおよび、彼の最後が悲劇的であるため、最後まで読み続けるには、何かしらの目的か根気が必要。
原書は「The King of Children」1988年発行。
著者 ベティ・J・リフトン
訳者 武田尚子
発行年 1991
ISBN 4-377-20892-6