戦友の願いを聞き、獄門島を訪れた金田一耕助。
戦後間もない瀬戸内海の島で、後継ぎを巡る恐ろしい事件が繰り広げられる。
猟奇的な殺人事件を扱うミステリー小説。主人公の金田一耕助は事件の真相を突き止める能力は高いものの、事件を事前に防ぐことはできない。
映像作品からくる金田一耕助シリーズの印象がかなり刺激的なので心配したが、想像力の問題か、文字の方が猟奇的な印象が薄められて読むことができた。
現代ではあまり見かけない単語が出てくるので、少し古い言葉が載っている辞書がると便利。旺文社の辞書等。
著者 横溝正史
ISBN 978-4-88293-313-7
発行年 2007-2