2020年1月29日水曜日

とるとだす

 長崎屋の主、藤兵衛が倒れ、若だんなたちが救おうと奮闘する話。
 収録されているのは以下
 「とるとだす」小説新潮2017年1月号
 「しんのいみ」小説新潮2017年2月号
 「ばけねこつき」小説新潮2017年3月号
 「長崎屋の主が死んだ」小説新潮2017年4月号
 「ふろうふし」小説新潮2017年5月号
 
著者 畠中恵
ISBN 978-4-10-450723-8
発行年 2017-7

2020年1月25日土曜日

アナキズム入門 ちくま新書1245

 アナキズムの起こりと、中心人物とその影響などをわかりやすく解説した本。
 単純に自主自立だけを目指すものではなく、コミュニティとしての共同、助け合いなどもアナキズムの目指すところであることが解説されている。

著者 森元斎
ISBN 978-4-480-06952-8
発行年 2014-3

2020年1月22日水曜日

薔薇の名前 上・下

 原書は「IL NOME DELL A ROSA」Umberto Eco 1980.
 中世イタリアのキリスト教修道院を舞台に、ある目的のために訪れた修道士と見習い修道士が、僧院で次々と起きる事件の謎に挑む話。
 情景、場面があちこちに移り、話が横道にそれて細々と描写するため、本筋がほとんど進まない。
 近年のエンターテインメント作品とはちがい、読むのに根気が必要で、個人的に得るものはなかった。

著者 エンベルト・エーコ
訳者 河島英昭
ISBN 4-488-01351-1
発行年 1990-1

2020年1月18日土曜日

絵で見てわかる 定番おかずをおいしく減塩 計量スプーンでできる味つけのコツ

 減塩料理のレシピ本。
 適塩、減塩2種の塩分量が紹介され、前半は絵つきで料理のポイントを、巻末でくわしい調理方法が書かれている。
 女子栄養大学から出版されている本なので、調味料について、g単位の調整方法が解説されている。
 一般的なレシピ本とはちがい、栄養学についての知識をもとにしていているが、わかりやすくまとめてある。

著者 松田康子
ISBN 978-4-7895-4747-5
発行年 2017-9

2020年1月15日水曜日

図解 脳卒中家庭でできる簡単リハビリ 寝たきりにならずに早期社会復帰をめざす

 著者の経験から、有効と思われる立って座ってを繰り返す「起立着席運動」の効用を紹介した本。
 足腰の筋肉を鍛えることで、体力を維持し、生活を楽にしようとしている。
 それ以外のリハビリについての情報も書かれている。

著者 三好正堂
ISBN 978-4-408-11046-2
発行年 2014-2

2020年1月11日土曜日

ブッダに学ぶ生きる智慧

 ダンマパダに書かれている教えを引用しながら、仏教の教えを現代に生きる人たちに解説した本。
 不安の多い生活の中で、心の平穏を得るための方法を紹介している。

著者 長田幸康
ISBN 978-4-492-04451-3
発行年 2011-12

2020年1月8日水曜日

吾輩はシャーロック・ホームズである

 1902年、ベーカー街221Bにあらわれた日本人留学生ナツメは、自分のことをシャーロック・ホームズだと思いこんでいた。
 ナツメはなぜ自分をシャーロック・ホームズだと思いこむようになってしまったのか。留守中のホームズからナツメのことを頼まれ、困惑しながらもナツメをホームズとして扱うドクター・ワトスン。
 ワトスンはナツメとともに降霊会に出席し、そこで「あの人」によく似た女性と出会うばかりか、殺人事件にも巻きこまれてしまう。
 ホームズだと思いこむナツメと、降霊会殺人事件を調べることになったワトスン。果たして事件の真相はなんなのか。
 ロンドン留学中に、心を病んだ夏目漱石をシャーロック・ホームズの世界に登場させた奇妙なミステリー。
 しだいに明かされるナツメがホームズだと思いこむようになった理由、「あの人」が関係した事件の真相。
 血生臭い描写も少なく、シャーロック・ホームズが好きな人ならたのしめると思う。

著者 柳広司
ISBN 4-09-387624-X
発行年 2005-12

角川文庫版
ISBN 978-4-04-382903-3
発行年 2009-9

2020年1月4日土曜日

絶望の隣は希望です!

 東日本の震災に対する思い。自らの人生について。年老いて生きるなかでの心の持ちよう。生きる意味と希望の持ちようなど、多岐にわたって語られている。
 文字も大きく読みやすい。著者自身については、「アンパンマンの遺書」のほうがもう少しくわしく書かれている。

著者 やなせたかし
ISBN 978-4-09-388197-5
発行年 2011-10

2020年1月1日水曜日

アンパンマンの遺書

 アンパンマンの作者やなせたかしの自伝。生い立ちから出版当時(1995年)までのことを語っている。
 アンパンマンを生み出すまでの人生とその後。自分自身の死について、出版当時の著者の考えがつづられている。
 仕事の理想と現実に悩みながらも才能を発揮する著者の非凡さ。昭和を代表する有名人、著名人と共に仕事ができたというふしぎな縁。そして様々な仕事経験したことによって得られた経験が、やがてアンパンマンへとつながっていく。
 
著者 やなせたかし
ISBN 4-00-000064-0
発行年 1995-2

アンパンマンの遺書 岩波現代文庫版 ISBN 978-4-00-602233-4
発行年 2013-12